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zoom RSS ツイッター小話再録

<<   作成日時 : 2012/01/02 21:07   >>

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こんばんは。久しぶりの更新になってしまいましたが、今年もよろしくおねがいいたします。
今年も、半休止のままの亀更新ではありますが、シリーズ完結まではサイトは閉鎖せず、細々とでも続けていきたいと思います!
さて、今回のはまたツイッターで流したものの再録です。4周年のリクエストをいただいたものをまとめて置かせていただきます。


1、リヒミレで【ミレーユからのおくりもの】

「リヒャルト、ねえ、誕生日そろそろよね?何か欲しいものあったら言ってね」
「そうですね、一つしかないんですが、いいのかな」
「なになに?遠慮なく言って!」
「あなたが欲しいです」
「え、ちょっ、もう、そうじゃなくて…っ!」
ミレーユは真っ赤になった。相変わらずの天然ぶりにどぎまぎする。
「そ、それに! あたしはもうとっくにあなたのよ。だからそれ以外のもので……、あの。リヒャルト?」
真顔になってしまった彼に、ミレーユはきょとんとした。
「いえ…、それは幸せだと思って」
リヒャルトは口元を綻ばせた。
本当に、それ以上望むべくもない。





2、リヒミレで【真夏の夜の夢】

妖精のミレーユは妖精王の命をうけ、惚れ薬を慎重に運ぶ。
言われた通りの場所に眠る王子様の瞼にひと雫、そうしてお姫様と引き合わせれば、めでたしめでたしだ。
しかし妖精は目を丸くした。
「リヒャルト…?」
先日、森で出会って楽しく話した人だった。
ちくりとした胸の痛みの理由も分からないまま、ミレーユは王子の瞼に薬を塗ろうと手を伸ばし、…そしていきなり王子の胸に抱え込まれた。
「何をしてるんですか?それが前に言っていた惚れ薬?…これを使えば、君が俺を好きになったりしてくれるのかな」
「お、起きてたのっ?」
寝起きだとしたら意識がはっきりしすぎている。言い当てられてリヒャルトは笑った。
「ええ、すみません。でも好きな人以外を好きになるのは嫌ですからね」
「なっ、なんで知って…」
「蜂蜜酒で酔ったあなたが教えてくれました」
青くなる妖精に王子は薬を塗る仕草を真似、驚いた妖精は思わず目をつぶって叫んだ。
「待ってー!あたしもうとっくにあなたが好きよっ!……?あの、リヒャルト?」
何事も起こらず、怪訝に思って目を開くと、王子が赤面してうつむいていた。

終わり



3、出会ったころのエドゥアルトとジュリアで【ロールキャベツ】
※ロールキャベツ:草食に見せかけて肉食。

ジュリアがせっかくきちんと編んだ三つ編みを、エドは会ってうっとりとジュリアを見つめたのち、やおらほどいた。
「こら!何するのよっ!また頭ぐりぐりされたいのっ!?」
「ああ、ごめんっ、こっちのほうが似合うと思って…!ほら可愛い!綺麗だねジュリア!」
金茶の髪が緩く波打ち、ジュリアの背を彩る。その髪をエドは繊細な指先で梳かし始めた。
あまりにも自然で、嫌ではなくて流されそうになる。ジュリアははっとして顔つきを引き締めた。
「……ちょっと。触んないでよ」
べしりと手を叩いてやる。
「君は本当に的確に攻撃できるんだね、素敵だ」
「何で赤くなるのよ…」
「でも好きな人の事、触れないなんて無理だよ? ジュリア、愛してる」

そしてまたジュリアはキスを奪われる。





4、理久と茉莉で【急接近】

本を読みふける、赤い髪の少女を見つけた。
理久は彼女の手元を覗き込む。今度何を送るにしろ調査は必要だ。
ふと気配に気づいたか、茉莉がみじろぐ。ばれたか。そう思い、理久は観念して声をかけた。
「茉莉姫、奇遇ですね…、っと…!」
「っ!」
気付いてはいなかったらしい茉莉は、理久の声に驚いて、勢いよく顔を上げた。 
それは彼女のほうに屈んでいた理久の唇と、彼女の唇がもう少しで触れる距離で。
一瞬見つめあい、理久の指先がぴくりと震える。

けれど直後、茉莉が真っ赤になって悲鳴を上げ、理久は危うく自分で築いた堰を決壊させずに済んだのだった。



  


春コミで出せたらいいなー、の新刊情報は、また来月あたりにでもこちらでお知らせできたらな、と思います。
それでは、寒い日が続きますので、どうぞご自愛くださいませ。


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