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zoom RSS 身代わり伯爵二次創作39 (5/20,23日のついった小話)

<<   作成日時 : 2012/05/27 15:46   >>

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20日はローズデー、23日は恋文の日、またはキスの日だったそうなので。
ツイッターで呟いてみたものを転載。ちょっとだけ加筆。


23日分【ジャック→ジュリア】
こいぶみ。



「ない…!ないぞ…!」
ジャックは大いに焦っていた。いつも彼の女神への想いをつづっている手帳が、先刻から見当たらないからだ。
相手や自分の立場の問題以前に、見られたらやはり気恥ずかしくて、心当たりをずっと探し回っている。
「どうしたの?えーとミヒャエル君の騎士の…」
そこへ、意中のひとの声がして、ジャックの胸はいろんな意味で跳ねた。
「わ!ジュリアさん。じゃ、ジャックだが」
「あぁそうそう、ジャック君。で、何?探し物?」
今日もはつらつと美人だ。その美人がきさくに声をかけ、しかも心配した風に小首をかしげている。
かわいい。
見惚れながらも、ジャックは手で大きさを示しながら説明する。
「あぁ…これくらいの手帳がなくなってしまって」
「あら。もしかしてこれ?」
ジュリアが見覚えのある手帳を差し出す。
ああ、もっと綺麗な手帳を使えばよかった。あの手にあんなよれよれの手帳、申し訳なさすぎる。
次いで、はっとする。
「!それだ!あっ、もしかして中身を?」
「うん。誰のか分かるかしらと思って見ちゃったわ。ごめんなさい」
「!!」
ジャックの心臓がドン、と叩かれたように鳴った。
(こんな形で、私の恋心が明らかに…!?もう少しロマンチックな場面を用意するつもりだったのに……!いや、そんなことより)
確認をしておかねばなるまい。ジャックは咳払いをして気を落ち着かせた。
「そ、れで…あの…」
「その様子だと隠してるのね?わかった。誰にも言わないわ」
にこりとジュリアが笑む。美人で気さくでかわいいだけじゃなくて、優しいなんて、本当に素晴らしい女性だ。
ジャックは彼女に会うと毎回感動する。天国はここにあるんだと思う。
そして、彼女はいま、自分の気持ちを知ったうえで、それを誰にも言わないと言い、……否定もしない。
つまりは…。
(秘密のお付き合い!?)
嬉しすぎて言葉も出ないジャックに、ジュリアは励ますように微笑んだ。
「こんなに悪筆なんて大変ね。でもおかげで私も内容分からなかったから安心なさい」





つぎは【腐向け】薔薇の日創作って白薔薇の王子様の話でもいいのかなってことで書いてみた【ユーフレ】です。ご注意ください。

20日
ばらの日。


「痛っ…」
うっかり紙で指先を切った。小さな傷にうっすら赤いものが滲む。
「隊長殿!大丈夫でありますか!?」
「あぁユーシス、僕としたことが、美しい指を傷つけてしまったよ」
慌てて手を取って傷口を確認したユーシスが、ほっと表情を緩める。
「…ああ、大したことないでありますね。舐めておけば治ります」
「そうだねぇ、でもねユーシス、君が代わりに舐めてくれなくてもよかったんだよ?」
言われて初めて、自分の行動に気づいたらしい彼が、みるまに焦った顔になって頬を紅潮させるのを、フレッドはにやにやしながらとっくり見守ったのだった。

(終)

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
ローズデーはもしかして20日じゃなかったかもしれない。
つかさ
2012/05/27 15:51

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